退職時に必要なことと独立前の準備

IT業界で十分な経験を積んだエンジニアが、次のステップとして考えるのがフリーランスとして独立することでしょう。フリーランスとして働くうえで、特別な手続きはありません。しかし、フリーランスとして働き始める前にいくつか準備しておくことで、働き始めた後に何かしらに困る事態を減らせます。

まず退職するにあたっては保険証を返還し、企業で加入していた社会保険を脱退しなければなりません。国民健康保険と国民年金には加入が義務付けられているので、退職から14日以内に役所での手続きが必要になります。また、クレジットカードはフリーランスになると取得しにくい傾向があるので、会社勤めのうちに取得しておきましょう。

フリーランスとして独立した際、任意で出せるのが開業届です。開業届を出すことで、確定申告の際に控除の大きい青色申告ができるようになります。開業届を提出する際は、事業開始から1ヶ月以内が望ましいものの、後から出しても罰則等はありません。

独立後のために用意しておきたいのが、自身のWebサイトです。クラウドソーシングサイトにも、自身の経歴などを紹介するプロフィール欄はあります。ですが、Webサイトを用意するとより多くの情報や実績の掲載、直通窓口として機能するのです。さらに、フリーランスはこれまで事務が行っていた請求書や納品書、受領書などの書類を自分で用意しなければならないため、テンプレートの準備と書き方を練習しておくと良いでしょう。